イエローナイフ 犬ぞり 白瀬大尉
カナダ旅行の続き。大分間が空いてしまったが。
イエローナイフは、オーロラの他にはホント、なんにもない。なんにもないので、できることも自然と種類が限られる。
というわけで、「イエローナイフ行ってきました」サイトには必ず載ってる「犬ぞりツアー」に、やっぱり行ってきたわけで。
こちら、イエローナイフ郊外にある、プロの犬ぞり選手(?)のお宅。
犬ぞり選手権世界第3位、ってローカルなのかグローバルなのか。このとき、ご本人はヨーロッパ遠征でお留守。お宅には、トロフィーやたてがいっぱい飾ってあった。
余談だが、地面の影にも注目。太陽が低いので、昼過ぎでも、こんなに影が長い。さすが極地と感心しきり。
犬たちはみな、犬ぞり用に特別に訓練された犬だ。先頭を走る賢い奴なら100万円以上。世界選手権クラスの犬を犬ぞり一台分そろえると、ちょっとしたスポーツカー並みの価格になるとか。
ここでは犬のブリーディングも行われていて、僕ら観光客の相手と並んで、貴重な収入源なのだそうな。
というわけで、僕ら観光客の相手をしてくれる、おそらく並クラスの犬たちが、長ーい紐(?)に一頭づつつながれている。で、この紐の先にあるのが...。
これが犬ぞり。6人乗り。弁当箱にウインナーをつめるように人間が積み込まれる。容赦ゼロ。ぎゅうぎゅうに詰め込まれる。いっぺんのったら、足も動かせない。
でもって、出発!
真っ白いのは湖。すっかり凍っている。
右下にある黒いのは、そりの中、僕の前に詰め込まれたお姉さんのどたま。
犬たちが元気なときは、結構スピードが出る。視点が低いので、なかなかの迫力。
犬たちが疲れてきたり難所だったりすると、ちょっとスピードは落ちる。
後ろでは、犬ぞりの運転手(犬ぞり選手見習いのおにいさん)が、口笛や叱咤激励で、犬をコントロールする。
ご覧の通りいい天気で、さほど寒さも感じず、壮快だった。
犬ぞりと言えば、以前、南極探検の白瀬矗大尉の伝記で読んだことがある。
曰く、犬ぞりの犬は、必ず走りながら排泄させると。
ほんとかいな、と、そのときは思ったものだが。
ほんとだった。
走っている途中、前の方からなんどか「ぷうん」とにおってくる。
ああなるほどと、かつての白瀬大尉の偉業に思いを馳せたりして。
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