光の巨人
ウルトラマンを生み出したことを、日本は誇っていいと思う。
宇宙人のヒーロー、というのは、別にウルトラマンが初めてではないし、日本の専売特許でもない。
なにしろあの超有名超人、スーパーマンがいるではないか。
しかし、スーパーマンが生んだ無数の亜流とは、ウルトラマンは一線を画す。
まず、そのデザイン。
人間のシルエットをもちながら、ぎりぎりまでそぎ落とされた人間らしさ。
にもかかわらず決してグロテスクではなく、美しく、優しさと力強さに満ちている。
全身タイツにマントを羽織っただけで、外見はもろ人間のスーパーマンとは、えらい違いだ。
そしてその神秘性。
アントラーの話に登場する、かつて地球人を導いたと言う伝説。
2万歳という年齢。
基本的には無口。第一話と最終回だけで見せる、朴訥としたしゃべり方。
ハヤタと命を共有したり、「命を二つ持ってきた」などというトンデモナイ奇跡。
ウルトラマンを生んだ発想は、ある意味、とても日本人らしいと思う。
初代ゴジラも、根っこのところは同じ発想がある。
(2004/05/20追記)
ここでのウルトラマンとは、いわゆる「初代」ウルトラマンを指している。
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