2006年を振り返って

 総括とか。

 邦画は筒井康隆の年だった。
 「時をかける少女」「パプリカ」そして「日本以外全部沈没」と1年で映画化3本。どひゃー。
 特に「時をかける少女」は、誰にでもお薦めできるきもちいい良作。ヒロインのバカっぷりがすがすがしい。細田守監督の出世作と呼ばれるようになるんだろうな。これからの活躍に期待。
 SFではないが、宮部みゆきのブレイブストーリーがダイジェスト版で映画化。皇女ゾフィ様の丸顔っぷりが素晴らしかった。ゲド戦記は...まあ、おいといて。

 洋画では「サイレントヒル」が印象深い。同名ホラーゲームのビジュアルと世界観を忠実に再現。三角頭の迫力。バブルヘッドナースの恐ろしくも艶かしい動き。素晴らしい。
「リベリオン」の監督が再び「ガン=カタ」を見せてくれた「ウルトラバイオレット」には期待大だったのだが、どうも印象が薄い。むしろ「英国以外全部壊滅」状態の世界をリアルに描いた「トゥモローワールド」が印象に残る。

 マンガでは、ひとつの大きな事件があった。作者の韓国のBoichi氏による「HOTEL」だ。週刊モーニングに読み切り短編として掲載された。人類滅亡後、金星化した地球を舞台に、終盤全く人間の出てこないドラマは、あまりのスケールの大きさに読むものを驚かせた。
 モーニングといえば、人間の出てこないリアルな恐竜マンガ「DINO2」を描いてた所十三が、週刊少年チャンピオンで人間も出てくる恐竜マンガ「白亜紀恐竜奇譚 竜の国のユタ」を始めた。本人は「ファンタジー」だと言っているが、描かれる恐竜ひとつひとつにこだわりがつまってる。主人公ユタの乗騎、パキケファロサウルスのジサマがね、かっこいいのよ。サイズ的にパキケファロサウルスクラスの恐竜に人間は乗れないから、わざわざナノスという小人種を設定してるところに、作者のこだわりを感じる。
 タカハシマコの「エオマイア」完結。掲載誌の「コミックハイ」がいつ廃刊になるかと、別の意味でもドキドキな連載だったが、無事単行本も出た。性犯罪の前科があるヒキコモリ青年に、息子を支配しながら息子に依存する母親、「自分が可愛い」と「他人事」の間を行き来するキャラクターたちと、あいかわらずのダークでビターな作風、笑顔が破壊的に可愛い女の子キャラは健在だったが、いまいち消化不良のラスト。タカハシマコにとっては初長編なので、こちらも次回作を期待、と言うことで。つうか(ニコ)2巻を出せー!
 富沢ひとしの「特務咆哮艦ユミハリ」は、奇々怪々な時間戦争いまも進行中。現在3巻。初めて異形の土偶姫が出てきたときはびっくりだったが、河童姫が出てツチノコ姫が出て、もう大変なことになっている。このままいくとミルククローゼットの全4巻を超え、富沢ひとし最長作品になるかもしれない。
 何年越しかで出る出ると言われた伊藤まさやの「美しい人間」がまだ出ない。春は何度過ぎただろうか。

 近況とか。

 現在帰省中。妹の「暁星記」を読む。
 レンタルDVDで「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム」「デジモンアドベンチャー」を見る。
 明日(1月1日)から仕事。みなさま、良いお年を。

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帰省 時をかける少女  他雑多

 というわけで、帰省します。
 アクセスやレスポンスが滞りますが、ご了承ください。

 つーか、最近休眠状態なんだな。書きたいことは有るんだけど。

 映画「時をかける少女」、好評みたいでうれしいです。いや、「予想外に」よかったんで、評価されなかったらもったいないな、つうか。
 あの、ヒロイン。正直、分類で行くと「俺が好きになるタイプ」から外れてるんですが、すっごく好感持てます。
 あんな放課後過ごしたかったな、と、思っちゃうヒロインです。
 10時間耐久カラオケなんてバカ、ほんとにやっちゃうところがすきです。
 若いっていいな、という台詞、自分が言うようになるとは思わなかったな。

 漫画「ぼくらの」(鬼頭莫宏)。実は平行宇宙バトルロワイアルなんすね。
「ユミハリ」(富沢ひとし)と奇しくも同巧だったのか。どちらも展開が楽しみ。
「ぼくらの」はそろそろ、終末が見えてくるかな?

 漫画「エオマイア」(タカハシマコ)完結。
 掲載誌のコミックハイが先につぶれるんじゃないかとビクビクしてたけど、単行本も出るようで一安心。
 漫画としてはちょっと不完全燃焼だけど、単行本で通して読むと印象変わるかな?
 つーか、「(ニコ)」の2巻を出してくれ!

 テレビSFドラマ「猿の軍団」(円谷プロ)、DVDで通して見ました。
 あらを探せばいっくらでもつっこめるんだけど、根底に流れるテーマの深さに引き込まれました。
 映画としてリメイクしないかな? すると「猿の惑星」になっちゃうのか。

 では、また来週。

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帰省します

 ここんとこ、めっちゃいそがしかったです。
 土日も会社。遅くまで仕事。出張もあった。ようやく一段落ついたところ。

 そんなこんなで、GW。
 本日より帰省。しばらくやすみます。
 メールなどでの対応も、滞ると思いますが、ご了承ください。

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無事帰国

 帰国しました。

 実際の帰国は昨日2/18の16:00頃。
 そのままTRPGサークルくりすたるダイスに参加し、徹夜でゲーム(笑)。
 今日2/19にマンションに戻って、今まで寝てました(笑)。

まだこんな無茶が出来るんだなあ。

 まだ眠いです。もちっと寝ます。

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カナダからのカキコ−オーロラすげー!!−

 現在カナダのイエローナイフ。滞在4日目。
 カナダからの書き込みトライ。ホテルの無線LAN経由でアクセス。

 で、でもってですね!

 昨晩ようやく、本格的なオーロラを見れたのですよ!
 いわゆる写真で見るような奴とか、空一杯に広がる眼のような奴とか、どんどん触手を伸ばして行く奴とか。
 すげー、すげーと、まわりのおばさんたちと、ただそればかり言ってました。
 でも俺のデジカメには映らない!! ユゴスからの侵略者ミ=ゴか、怪獣サータンみたいだ。

 にしてもこの旅行、くたーっと過ごすつもりが、結構忙しい。
 昼間もオプショナルツアーを欲張り、昼夜問わず写真撮りまくり。
 やはり俺も日本人か。オノボリザパニーズの血が騒ぐ!!

 現地時間で明日の早朝、(つまり約20時間後)、この街を去ります。
 あとはバンクーバーにちょこっと寄って、懐かしの日本へ。
 あっという間に旅行も終盤だね。ニャー!!

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日本脱出 未知なるカナダにイエローナイフを求めて

 なんか日本沈没がリメイクされるそうですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 そんなこんなで私、日本を脱出します。目的はイエローナイフ。電波放出型巨大エイリアンの捕獲です。

 ニャー!

 ウソです。

 というか、半分はウソです。
 目的地はカナダのイエローナイフ。オーロラで有名な景勝地ですね。
 なんでも、観光客は日本人ばかりらしいです。みんなエイリアン9のファンなのか!、というわけではなく、某ドラマに出てきて、火がついたとのこと。
(いや、イエローナイフを訪れるエイリアン9フリークも結構いるはずだ、俺のように!!)

 旅行で海外に行くのは初めてなので、今から緊張してます。
 ホテルでもネット接続できるらしいのですが、なにせ海外のことですから、何が起こるか分かりません。
 持参のiBookが急に動かなくなったり、爆発したりするかもしれない。
(爆発はともかく、冬のイエローナイフは気温マイナス40度(!)。機械類が不調になることは十分考えられる。)
 アクセスも滞るかもしれませんが、ご容赦ください。

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帰省します

 というわけで、帰省します。
 1/5までの予定。期間、連絡が撮りづらくなるかもしれません。

 風邪はようやく引っ込みました。
 皆様も来年が良いお年でありますように。

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近況とか

 メリークリスマス。なんですけど。

 1月越しの風邪気味でダウン。
 外気に触れることすらつらい、食欲すら無いという異常事態で、例年なら「ケーキを買う」「ワインを買う」等、それなりのクリスマスモードに入るところが、ひたすらダウン。

 年賀状かかなきゃ、とか、S.F.R.テストサイト3周年の更新ぐらいしときたいなあ、とか、全部ペンディング。
「7人のマッハ!!!!!!!」とか「ロードオブウォー」とか、見たい映画もあるけど、それどころじゃないです。
 少しでも回復したい。それだけ。

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近況−プリンセスチュチュと悪魔くん−

 近況とか。

 アニメ「プリンセス・チュチュ」。

 2002年の作品だが、今更ながらハマる。
 どっぷりはまる。

 バレエ学校に通う主人公の「あひる」は、「プリンセス・チュチュ」に変身して、王子様「みゅうと」を助ける。
 でも、「あひる」の本当の正体は、人間ですらない。
 ただのあひる。鳥のあひる。比喩でもなんでもなくて、本当にあひる。
 人間の女の子の姿は、「プリンセス・チュチュ」と同じ、かりそめのものにすぎない。

 これはヤられた。

 あひるが主人公で、恋して変身して戦うんですよ! 奥さん!

 他にも、ストーリー全体が「お話」であるとか(ドロッセルマイヤーという怪人物が登場して、作者として物語に干渉する)、バレエやクラシック音楽をふんだんに取り入れているとか(古典は力強い!)、見所は多い。

 特に、「お話」の部分は、メタフィクション的なアプローチをしていて楽しい。
 怪人物ドロッセルマイヤー(彼はバレエ「くるみ割り人形」の登場人物でもある)は、「夢見れば願いはかなう」「幸せはいつまでも続かない」など、物語のご都合主義を「それがお話のいいところ」とあっさり肯定。
 主人公を苦しめる理不尽な運命も「そのほうがおもしろいから」と、本人を目の前にして言うのには参った(笑)。
 これは、物語作者の理論であり、お話を受け取る側の、心の内側でもある。
 SF的にも面白いアプローチであり、も少し突っ込んでほしかったりもするのだが。

 このように書くと、未見の人は、なにかコムズカシイ、ヒネタ作品のような印象を持たれるかもしれないが。
(いや、ヒネタ作品も大好きですが。少女革命ウテナとか。)
 作品そのものはえらく王道である。
 愛のすばらしさ。愛の美しさ。愛の苦しみ。愛の讃歌。
 書いてる方がこっぱずかしくなるくらい、ひたすら、愛、愛、愛を、真正面から描いてます。

 なにより、制作者の魂を感じる良作。
 もっと早く見とけばよかった onz


悪魔くん」DVD

 Vol.1借りました。お目当てはもちろん、第6話「首人形」。
「よく憶えてないけど、ただただ、強烈に怖かった」お話。
 ググってみると、同じような感想がよく出てくる。

 で、見てみた訳ですが...う、うわぁぁぁぁぁ、怖いわ!!

 宙を舞う異形の一つ目マネキンの首。それが、

 「ひひひひひひひひひひ」

 と、なんとも形容しがたい奇声を上げる。これがねえ。すごいのよ。

 さすがに特撮は古いし、セットはチャチだし、コウモリ吊ってる糸が丸見えだし、子役の演技は棒読みだし、シナリオもなんか行き当たりばったりだけど、これはこれで楽しいや。

 改めて見ると、悪魔メフィストが、いい味出してる。

 ぐうたらでうぬぼれや。それでいてどこかオシャレで、憎めないキャラクターがいい。
 悪魔といえどいい大人が、文句を垂れながらも子供(悪魔くん)にいいように使われている、という図式も、吉田義夫氏がやるとユーモラスで嫌みがない。
 なお、吉田氏は健康上の理由で途中降板。潮健児氏にバトンタッチする。特撮悪役として天本英世氏と人気を二分する(?)潮氏のメフィストも、評判が高いようだ。

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えっ地震?

 けっこう大きな地震があったようだが、こっちは帰省中なので、入ってくる情報はテレビだけ。
 マンションの本棚、倒れてないだろうか。みんな、だいじょうぶだろうか。

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